平成29年2月のテーマは、
『ストレスを解消しよう』です。
平成27年12月、職場におけるストレスチェックの実施が義務化(労働者50名以上)されました。
仕事に関するストレスを感じる人の割合は、約6割にのぼります。休職者が出た場合の企業の損失は、通常勤務の2倍近いと言われています。職場のストレスは、人の問題だけに注目するのではなく、職場環境を見直すきっかけとしましょう。
●自分なりの、ストレス解消法を見つけよう!
ストレスは自分が気がつかないうちに、少しずつたまっていくものです。
毎日少しでも、趣味や楽しみの時間をとり、その日のストレスはその日のうちに解消するのがおすすめ。そのためには、楽しめる趣味や、普段とは異なる環境で遊ぶ(カラオケ、旅行、コンサート、野球観戦)など、自分にあったストレス解消法をなるべくたくさん見つけておきましょう。
お酒やたばこをストレス解消にする方も多いと思いますが、アルコールやニコチンは依存性のある薬物です。結果としてお酒やたばこが飲めないストレスが増えることになり、ストレスが増えるだけでなく、健康を害する危険性が大です。
下図を参考に、お酒やたばこ以外に体調にあった解消法を見つけましょう。
●誰もが働きやすい職場からは、メンタル不調は出にくい
ちょっと想像してみましょう。あなたが洗い桶に水を溜めて茶碗を洗いました。洗い桶のなかの汚れた水を変えずに、また茶碗を洗ったら当然茶碗はまた汚れてしまいますね。職場では、メンタル不調を繰り返す従業員や、同一職場から複数の不調者がでることがあります。メンタル不調になった従業員が休職しても、復帰する職場が、以前と同じストレスに満ちた状態であれば、復職したとたんに再発してしまいます。個人のケアも重要ですが、汚れた水を取り換えることが先決ではないでしょうか。
●ストレスチェックを、受けてみよう!
57項目のストレスチェックを受けると、個人のストレスプロフィールと、職場のストレスの状態を表す仕事のストレス判定図が出てきます。結果から事業場内のストレス状況やストレス反応、サポートの状況などを知ることができます。高ストレス者がいた場合は、個人の問題だけに注目するのではなく、集団分析の結果を用い、職場環境を見直すきっかけにもしましょう。従業員が心身ともに健康で働ける職場、また従業員の定着は、企業の強みとなるはずです。
個人でストレスチェックを受けたい方は、厚生労働省「こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト」のホームページで無料実施できます。スマートフォンからも簡単に行うことができるので、セルフケアの一つとして利用してみてははいかがでしょうか?
※慈恵クリニックでは、企業様のストレスチェックの実施、集団分析判定も行っておりますので、お気軽 にお問い合わせください。
● 下記の図も参照にしてください。