3月のテーマ
『がん検診を受けよう』
国立がん研究センターがまとめた調査によると、(75歳未満年齢調整死亡率2015)
青森県はがんによる死亡率が都道府県別で最も悪く、全国ワーストは12年連続です。
青森県の死亡率は男性が126・5人、女性は71・8人で、ともに全国で最も高
く、部位別では大腸がん(15年14・8人)・肺がん(同17・0人)の死亡率が
悪化しています。
大腸がん、肺がんはともに検診で早期発見できるがんです。40歳を過ぎたら、年に
一回がん検診を受けましょう。
●咽頭・喉頭がんの原因は、ほとんどがタバコ!?
「咽頭・喉頭がん」は、喫煙による死亡リスクが非喫煙者に比べて30倍と高いがんです。咽頭は、鼻の奥〜食道の入り口、喉頭はのどぼとけ周辺を指します。どちらも、口
や鼻から吸った煙が真っ先に触れる部分で、煙に含まれる発がん性物質の影響をもっと
も受けやすいためです。とくに喉頭がんは患者の95%以上が喫煙者ともいわれます。
のどに違和感を感じたら、専門医(呼吸器科、耳鼻科など)を受診しましょう。
●罹患者数の増えている食道がんも、タバコが関係あり!
食道がんは、近年、罹患率が上昇しているがんの一つです。食生活の欧米化も関連していますが、特に飲酒と喫煙が大きなリスク要因とされています。食道は、タバコやお酒など、口から入ったものが直接影響しやすい器官です。また喫煙は、胃酸が食道に逆流してくる「逆流性食道炎」の一因でもあり、それが食道がんリスクをさらに高めることにもつながります。しかも食道は胃や肺などに近い上、血管やリンパも多いことから、転移しやすいがんです。早期発見の難しいがんの一つですので、飲み込みに違和感を感じたら、早めに専門医(胃腸科、消化器科など)を受診しましょう。
※慈恵クリニックでは、青森市のがん検診(胃、大腸、乳房、子宮、PSA)も行っております。お気軽にお問い合わせください。
● 下記の図も参照にしてください。