健康づくりを、心身共に多面からサポートする疾病予防施設です。

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健康診断豆知識 (9月)

 慈恵クリニックでは、毎月「安全衛生委員会」を開催し、その中でお客様により良い健康診断
を提供する為に、毎月
健康についてのテーマを決めて館内にポスターを貼って情報提供をしてい
ます。
 「慈恵クリニック 健康診断豆知識」では、その健康についてのポスター及び、健康について
の知識を掲載してまいりますので、
「お客様の健康な身体づくり」の参考にしてくだ
さい。



●平成28年 9月のテーマを更新しました。


平成28年 9月のテーマは、

 
「受動喫煙を予防しよう」です。


「他人が吸うタバコだから」「自分には影響はないだろう」と考えてはいませんか?

喫煙は、吸っている本人の健康にとってよくないのはもちろんですが、周りの人の健康にも悪影響を及ぼします。
すぐにあらわれる症状としては、目やのどの痛みなどがあります。心拍数が増えたり、咳込んだり、手足の先が冷たくなったりするなどの影響があらわれる人もいます。

また、長期的にも影響があります。受動喫煙をしていると、心筋梗塞や狭心症で死亡する危険性が1.3〜2.7倍にもなることが報告されています。他にも受動喫煙により、脳卒中や喘息などのさまざまな病気を発症する危険性が高くなることが知られています。
妊婦やお腹の中の赤ちゃんにも影響があります。妊婦が受動喫煙にさらされると、流産や早産の危険性が高くなることや、新生児の低体重化がおこる事等が報告されています。

ベランダや喫煙所など、どこか他の場所でタバコを吸っているのであれば受動喫煙は防げると思っていませんか?
喫煙者がタバコを吸い終わった直後は口や肺の中にタバコの煙がまだ残っていますので、予防するためには注意が必要です。

 @タバコを吸い終わった直後の人との会話を避ける。
 A十分な時間が経ち口や肺にあるタバコの煙が無くなってから対話をしましょう。


受動喫煙というのは、自分の意志にかかわらず、他人が喫うタバコの煙を吸わされてしまうことです。
タバコというと刺激臭を嫌う人が多いのですが、臭いよりも健康への影響が大きいのは、煙に含まれるさまざまな有害物質です。
タバコの煙には、200種類もの有害物質(うち約70種類は発がん性物質)が含まれています。
そこで問題になるのは、喫煙者が吸い込む主流煙よりも、タバコから立ちのぼり他の人も吸い込む
副流煙です。

副流煙には、主流煙よりもずっと多くの有害物質が含まれています。
タバコの3大有害物質を比較すると、主流煙を「
」とした場合、副流煙には、
  ニコチン … 
2.8
  タール  … 
3.4
  一酸化炭素… 
4.7
と、有害物質がかなり増大しています(厚生労働省『喫煙と健康』第2版)。

これを踏まえて、下の図を参考にしてください。